人材育成 考え方
人材育成の考え方は、働き蜂世代が定年退職を迎えた今、もう一度再検討しなければならない課題でもあります。企業体制と人材育成や教育制度を根本的に見直す事で企業と社員との関係も向上していくのかもしれません。
人材育成の考え方について
会社に勤める企業人とは、どのような人材である事が望ましいと思いますか？企業側は、社員にどのような人材であって欲しいと願っているのでしょうか？立場が違えば人材に対する考え方も変わりますし、企業カラーが違えば人材育成に対する理念もがらりと変わってきます。
例えば、日本国内資本の企業の場合には、大学を卒業したばかりの学生たちを“真っ白”な状態で雇用し、そこから定年退職まで時間をかけて自社カラーへを染め上げます。一生懸命で真面目な人材というもともとのキャラクターの上に、企業へ対する忠誠心を育て上げるという方法で社員の人材育成に力を注いでいます。
しかし、昨今ではＩＴ業界が台頭するとともに、外資系資本の企業も多く見かけられるようになりました。これらの企業では、“企業への忠誠心”はもちろん必要ですが、国内資本企業と比較すれば、そこまでの忠誠心は求められていません。特にＩＴ業界では、自分自身の知識と実績を持って、もっと自分自身を高く買ってくれる企業へ転職する風潮が強く、企業側もそういった姿勢を受け入れていますから、人材を育成するよりいは、すでに育成された人材を即戦力として雇用するという姿勢のほうが強いのかもしれませんね。
これからの日本社会に求められる人材
戦後の“働き蜂”世代は定年退職を向かえ、自分のプライベートを全て犠牲にして会社のために人生を注ぐ、という行き方は若い世代には受け入れられなくなりました。仕事ももちろん大切だけれど、プライベートな時間も大切にしたいと考える若者世代は増えていますし、残業ばかりが多く余り業績も認められないような企業体制では、社員が長く続かない傾向にあります。
必ず遅くまで会社に残っていなければいけないという残業は意味がありませんが、それでもやはり、仕事にとって必要な残業はありますし、企業側もそんなやる気のある社員に対しては力と費用を注いで教育や人材育成をしていく事、その人材は企業にとってなくてはならない部品となっていくのではないでしょうか？世代や価値観が変わるとともに、企業と社員との関係も少しずつ調整していく事が、これからの企業に求められる事、そしてこれからの社員に求められる事のような気がします。
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