むくみに効く漢方について

体のむくみは血行が悪いため、と良く効きますが、そうは言っても、むくみって体が大きく見えてしまったり、顔が横綱のように見えてしまったりして、あまり嬉しくはない症状ですよね。西洋医学では、むくみはあまり重要視されていませんが、東洋医学になると、むくみは立派な病気の一つとして捉えられています。医学によって大きな差があることがわかりますね。

むくみの原因は水分代謝障害といって、漢方的に言うと「腎」「肺」「脾」などの内蔵機能が正常に働いていない事が原因で起きると考えられています。つまり、体の中に水がたまってしまって、きちんと排出されていない状態を「むくみ」と呼ぶわけです。

人間の体はもともと、むくみやすくなっていて、ちょっとした食べ過ぎや飲みすぎでも体はむくみますし、体が冷えて代謝が悪くなっても体はむくんでしまいます。むくみを解消するためには、体の代謝を上げて血行をよくしたり、体の体温を下げないような工夫が必要となります。体のむくみを解消してくれる漢方には、どのような漢方があるのでしょう？

　体のむくみを解消するには、むくみの原因を解消する必要があります。むくみという症状でも原因はいろいろなので、原因自体を究明して解消しようというわけです。たとえば、風邪が原因で体が向くんでいる場合には、小青竜湯という漢方が効果的です。急性のむくみに対して効果がある小青竜湯は、風邪を引いたときの特徴でもある「尿の回数が減る」などの症状を改善し、体内から水分をサーっと排出してくれます。

　また、習慣的にむくみがある場合には、おそらく体の中に水分が停滞している事が原因と考えられます。そんな場合に効果があるのは、勝湿顆粒という漢方。胃の調子を整えて、汗をしっかりと出してくれます。体温が上昇して基礎代謝も上がるので、冷え性の方にはこの漢方が効果的です。

老化現象のむくみ

高齢になると、老化現象の一つとしてむくみが現れることがあります。この場合には、牛車腎気丸という漢方で腎機能を高める工夫をすると良いですね。

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