行政書士の合格率について

以前はそれほど難易度が高くなかったために多くの人が行政書士の国家試験に合格することができ、その後に弁護士など法律の道を志す人にとっては登竜門的な役割を果たしていていましたが、最近では行政書士法が改正された事で行政書士の職域が増えたことや、優秀な人材が行政書士を志すようになった事などの理由から、行政書士の国家試験の合格率はすっかり低くなりました。行政書士の過去５年間の合格率はいずれも１０％以下。中には合格率がたったの３％という年もあったりして、この行政書士試験の難易度はこれからももっと高くなりそうです。

　行政書士の受験者数は毎年増加傾向にあり、週刊誌に行政書士に関する漫画が掲載された事をきっかけにして、広く若者世代にも行政書士の仕事などが知られるようになり、それに伴って行政書士の国家試験を受ける受験者数の数も増えています。

行政書士の仕事

行政書士の仕事では、法律に関する司法文書を作成する仕事がメインの仕事ですが、実際には官公庁などを行ったり来たりの肉体的に労力の要る仕事も多く、また弁護士の片腕となって司法文書の作成に追われたりと、デスクに座って書類を作成するだけの仕事ではありません。

　告訴状や告発状などは警察署に提出しますし、起訴に関する訴状は検察審査会へ提出、司法書士と業務がかぶる部分も多いため、司法書士の国家試験を受ける方が行政書士の国家試験も受験するというケースも多く見られます。

行政書士になるためには

行政書士になるためには、難易度の高い国家試験に合格しなければいけませんが、受験資格に特に決まった制限があるわけではないので、弁護士のように大学の法律学部を卒業しなければ受験資格すら与えられない、というわけではありません。が、法律の知識はかなり必要ですから、大学で法律学を学んだ学生のほうが国家試験には有利といえるでしょう。

　行政書士の国家試験では正答率６０％でまず合格といったラインが引かれていますが、その年の難易度によっては正答率が６０％未満でも合格になる年もあるようです。

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