「ザ・フー/ワイト島ライブ1970」DVD評


「FUJI ROCK」の例を、出すまでもない。昨今、日本でも、大規模な音楽フェスティバルが、盛況である。本数が多い、というだけではなく、質的にも、高いクオリティーを保っている。日本の音楽ビジネスが、質的にも成熟しつつあることの証左である。特筆すべきであろう。

「大規模音楽フェスティバル」といって思い出すのは、何といっても「ウッドストック」である。「愛の夏」と言い尽くされた、1969年の夏。その夏に行われた、このフェスティバルの素晴らしさ。それは、時代を画するその音楽的内容だけではない。

三日間にわたって、数十万人を動員する規模だったにも関わらず、ほとんど事件・事故の類がなかったのである(ロハで観ようとする若者が押し寄せたため、事実上無料にせざるを得なかった、ということはあるが・・・)。

つまり、モラルの点においても素晴らしかったのだ。当時、一部の若者にとっては「常識」となっていた、ドラッグの問題を、云々する向きもあることは、筆者も承知しているのだが・・・。

90年代になってから行われた同名のフェスティバルが、無残な失敗に終わったことを考え合わせるならば、このことの意味は大きい。このことに触れる音楽ジャーナリズムが少ないだけに、なおさら強調するべきだと、筆者には思えるのだ。

この二つの同名フェスティバルの間に横たわる「三十年間」とは、どういう「三十年間」だったのか。近年日本のロック・ファンの間で、ザ・フーの人気が高まっているようだ。「最も、ユニオンジャックが似合うロックバンド」と言われる彼らのパフォーマンスは、文句のつけようも無く素晴らしい。

筆者は、ワイト島フェスティバルを、リアルタイムで「体験」している世代ではない。つまり「マイ・ジェネレーション」ではない(ロック・オペラ「トミー」の、音楽ジャーナリズムにおける素晴らしい評判は、当時中学生だった筆者の胸にも、強く残っているが・・・)。

しかしそんなことは忘れて楽しみたい。

ヒップ・ホップに熱くなる、「今時の若者」と共に楽しみたい、と思うのだ・・・。

〜written by 音楽ライター船橋のまぁーちゃん 〜 ・原稿依頼は→メール



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