『抱きしめたい』オムニバスCDレビュー


70年代〜80年代を網羅したアーティスト陣が豪華です。原曲を知らないものもありますが、1曲づつレビューさせていただきます。アレンジは松任谷正隆。この曲は面白い構成になっています。歌詞の載っている部分が高中のギターフレーズで展開されており、いわゆる『サビ』は松任谷由美が歌っているようです。原曲の構成は知りませんが、『歌うギター』に絡むデジタルな声と音が良いです。

2、YOUCAN’TDOTHAT>>NOBODY
リズミカルなROCK調に仕上がっています。お二人のコーラスもリズミカルなリズムもキレイに決まっておりすぐ耳に馴染む曲。時折入るフェイクも妙味。カッコ良いです。

3、TELLMEWHY>>安部恭弘
スピーディーなPOP調。歌詞のせいかも知れませんが、この方の英語の発音はとてもキレイで聴きやすいですね。ストリングス、ホーンセクションを使い華やかに仕上がっています。

4、WHILEMYGUITARGENTRYWEEPS>>THEWILLARD
正直、ここでWILLARDが出てくるとは思いもよりませんでした(笑)。独特の粘っこい低音で歌うボーカル、ヘヴィーにアレンジされたバッキング、原曲よりもハードな印象を受けます。アレンジは様々な楽器を使い、重めながらもスッと耳に入ってきます。

5、HONEYPIE>>加藤和彦
フォーク・クルセイダーズ、サディスティック・ミカ・バンドとその活躍をご存知の世代の方には神様的存在の加藤氏。この曲を聴いていると、50年、60年代のモノクロなシネマの世界が頭の中で形作られます。古い音、というワケではないのですが、どこか本家より懐かしい音。

6、OB-LA-DI祕B-LA-DA>>アースシェイカー
イントロからしてゴキゲンな『アースシェイカー風味』のアレンジ。原曲はPOPですが、こちらはヘビーでいて華やか。六本木のオールディズクラブでシンガーをやっていた頃に覚えたという想い出深い曲ですが、ここまでハジけると見事。聴いていてワクワクします。

6、AHARDDAY’SNIGHT>>ちわきまゆみ
『七色の声』を持つ、という異名を持つ彼女が、どう歌うのか楽しみでしたが声質の可愛さに留まらず、テクノポップな打ち込みを多用した曲調。遊びゴコロといったアレンジといい、『ひどい一日』に愚痴も言うけど君がいてくれれば万事OK、という内容がダイレクトに染み渡るカンジ。ちょっと落ち込んだときに聴くと元気になれそうです。

7、ROCKANDROCKMUSIC>>佐藤隆
まず、この曲を佐藤氏がカヴァーしたのにビックリ。
というのも管理人、彼の曲は『マイ・クラシック』しか知らないものでこういうハードめな曲調を歌うというのが想像できませんでした。楽曲ですが、これは良いイミで原曲に近いカヴァー。佐藤氏の声質はどちらかというと優しいので迫力にこそ多少欠けるもののバッキングともにカッコ良く仕上がっています。

8、DON’TLETMEDOWN>>忌野清志郎&仲井戸麗市
お二方のファンにはナミダものの曲かと思われます。清志郎とチャボのギターとブルースハープのみで展開されるアコースティックサウンド。静かに淡々と展開していくギターとボーカルにしみじみと聞き入ってしまいます。どことなく物悲しさを感じさせる曲です。

9、HELTERSKELTER>>VOWWOW
『ホワイト・アルバム』収録の、ビートルズにしてはかなりハードな曲。ヘヴィメタ時代の浜田麻里もアルバムでカヴァーしていますが、やはりこの曲は予想通り、更にハードでメタルにアレンジされています。しょっぱなから迫力のあるビートでガンガン責めてきており、最後までそのテンションが続きます。この曲は高校時代に管理人もカヴァーしましたが、とにかくド迫力。ちなみにこちらの歌詞カードには『対訳不可能』とありましたが、原曲歌詞は対訳がついています。ちなみに直訳すると『混乱している』という意味です。

10、LUSIINTHESKYWITHDAIAMONDS>>伊藤銀次
大瀧詠一、山下達郎とともに活躍もしたポップス界の大御所。聴いていてハッピーになる曲調で、ストリングスを効果的に使い、サビの転調も違和感なく耳に入ってきます。とても聴きやすいポップで優しい音源。

11、MICHELLE>>鈴木康博
元オフコースのメンバー。原曲もそうですが、優しいバリバリのラブ・ソングです。アコースティックギターのみで切々と歌い上げる音源は、聴いていて切なくなります。繰り返しになりますが、『ラブ・ソングの王道』的曲。

12、BLACKBIRD>>SHOW-YA
原曲は知りませんが、とても力強い歌。『BLACKBIRD』とはツグミのことだそうですが、傷ついた翼でも生きてる限り飛ぶ努力を続け、立ち上がる瞬間を待ち侘び、暗い夜空の果てについに空を飛んでいく、という内容。オープニングは押さえ気味の寺田恵子とsan-goのギターで展開されますが、サビになると一気にヘビーなSHOW-YAの世界へと変化していきます。管理人イチ押しのカッコ良さです。

13、HERE禝HERE&EVERYWHERE>>チューリップ
この曲のみ1976年発売のチューリップのアルバム『ALLBECAUSEOFYOUGUYS』より収録されています。CM等にも使われていたので、お聴き覚えのある方も多いのでは?ビートルズのカバーとして聴くよりは、チューリップの曲として聴いたほうが自然なようにも思えます。ラストを飾るにふさわしい壮大な意味のこもったラブ・ソングです。

〜written by 音楽ライター歌音 〜
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