ラルク・アン・シエル【J-ROCK DVD 名盤ガイド】〜A PIECE OF REINCARNATION

■収録曲
1.虹 (Clip)
2.winter fall (Clip)
3.DIVE TO BLUE (Clip)
4.Shout at the Devil (TOKYO DOME LIVE)
5.虹 (TOKYO DOME LIVE)

 

このDVD「A PIECE OF REINCARNATION 」は大人気ロックバンド「ラルク・アン・シエル」のビデオクリップとライブが収録された一風変わった作品です。まぁドラム・サクラが大麻所持で逮捕→脱退して、バンド活動休止からの1998年大復活記念ビデオといったところでしょうか。

 

復活シングルの名曲「虹」は、クリップとライブの2タイプ収録されていて見所ありますよ! とにかくこの曲の仕上がりは素晴らし過ぎだと思います。(実は自分自身もラルクの大ファンなんですよ) まさにラルクの代名詞的な楽曲でしょう。ちなみにバンド名「ラルク・アン・シエル」はフランス語で「虹」を意味しているんですよ。ボーカル・ハイドの実力が最大限に発揮され、その透明感溢れる突き抜けるような歌唱力で歌いきっています。ハイド、マジで上手いですよ!! ハイドの歌声というのは声も抜けが良く声質イイから、聴いていて気持ちがいいんですよね〜。爽快な気分にしてくれますよ。

 

ラルクというのはサウンド的にU2 初期を狙っていると思うのですが、これもまたぴったりハイドの「声」にハマッていると思います。(ちなみに自分自身U2初期も好きなんです) どの曲も聴けば分かりますけど、ラルクの楽曲というのは単なるポップソングではないんですよね。歌謡曲でもないです。その奥底には確実に「ロック」という名の血が流れているんですよ。どこか退廃的であり逃避的な空気感を醸し出していて、ロックの匂いがプンプンしてきます。

 

1998年はまさに前年の充電期間に溜め込んでいたエネルギーがマグマが吹き出したかのように大爆発して放出されました。ラルクは個人的に好きなバンドでメジャーデビュー前から聴いていたのですが、これほどまでに売れるとは想像できませんでしたね。まぁ大衆的に路線を変更したというのも人気爆発の秘密だったのでしょう。では素敵な世界が詰まったラルク・アン・シエルの世界観を「心」で触れてみてください・・・。