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1曲目からして痛いなぁ?。
Voにブレイズを選んだのなら、ちゃんと彼に合う曲を書いてあげないと・・・。
いきなり1曲目から「もしブルースが歌っていたら・・・」てなことを
想わせる様なスケール観を必要とするナンバーですもん。
アーティスト、って云うかプロなんだから、そのぐらいの懐の深さは見せてくれないと・・・。
メイデンらしさって、そんな幅の狭いものではなかったはずでは？
キャリアとかネーム・ヴァリューとか、その辺の都合で、無名の新人を
採用しづらかったのは解かりますけど、
(スティーヴ自身が)演りたい音楽性を優先させるなら、ソレに見合ったシンガーを、
鳴り物入りでブレイズを加入させるのであれば、ソレに見合った楽曲を、
それぞれ用意するべきだったはずで、そういう意味では、
一番の被害者は(お披露目ショットでは気合い充分だった)ブレイズなのでは？と・・・。
ただ、(初期から長尺曲は演っているので、ごまかされそうになるが)
Somewhere in Time以降の所謂「聴かせる展開」路線においては
アルバム単位で考えた場合、エイドリアン・スミスのような楽曲志向の人間がいないと、
ある程度の「型」が個性として成り立っている分、バランスが取りにくくもあり、
当時の面子で考えれば、新Vo加入をきっかけにして
(ブルース＆エイドリアン不在というマイナス要素を吹き飛ばすぐらいの)
バンドとしての新機軸を打ち出す良いチャンスではあったのだが、
逆に、そういったマイナス要素を浮き彫りにするような印象を残す結果となった本作は、
やはり、説得力というか作品としてのパワーが足りなかったのだろう。
願わくば現在(2009年)の彼らに、この頃の教訓を活かしつつ全盛期のケミストリーを
彷彿とさせる様な作品をぶっ放して欲しいと思う次第である。
(奇しくも、本作の限定盤に付属していたボーナスCD収録の３曲はアップ・テンポ系で、
未完成なモノも含まれるが、ブレイズとの相性という面では本編よりは、だいぶマシであり、
特に彼＆ヤニックのペンによる曲が一番、彼のワイルドさを上手く引き出しているというのも
皮肉なものである。遅れて来たNWOBHM戦士ヤニック・ガーズにとってみれば、
この手のVoに合う曲を書くことの方が逆に楽なのかもしれないが・・・。)

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