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怪作？いやこれは意外に・・・気に入る人は気に入るでしょう
　最初はピアノでメイデン・・？と半分疑念を抱きながら試聴してみました。
　第一印象は微妙・・・。
　しかし、しばらくするとまた聴きたくなる感じで、気がつくと購入してしまってました！

　正直「怪作」の部類だと思いますし、ピアノを聴き慣れない人には非常に違和感があると思います。また、アレンジも原曲にかなり忠実で、メロディとバッキングを忠実にやっている分(ピアノは多分1本ではなくオーバーダブされていると思います)、バンドサウンドに比べて音の薄さを感じてしまい、その正直さにちょっと気恥ずかしさすら感じる場面も無いでもないです。へヴィ･メタルの王者であるメイデンのあの音像を期待し、比較するのは正直酷です。しかし！！何度も聴くうちに感じるのは演奏者のメイデン愛！！このレーベルはピアノトリビュート盤を沢山出しているようですが、多分かなりメイデン好きの演奏者が正面切って取り組んだんじゃないでしょうか？各曲の「メイデンのツボ」はしっかり押さえられています。愛に満ちた世界になじむと美しいピアノの世界が開けてきます。
　中学校時代、まだギターが弾けなかった頃、アルバムをラジカセで聞きながらベースの友人と一緒にピアノでリフやメロディを一生懸命乱打した頃を懐かしく思い出しました。

　メイデンファン全員には薦めませんが、ピアノをやっていた人でメイデンが好きな人はきっと微笑みながら聴いてもらえるんじゃないでしょうか？メイデンをモチーフとした新手のイージーリスニング風、僕には十分「アリ」の世界で実は愛聴しています。

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