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オジー・サバス後期の傑作、とにかく曲が良い！
オジー・サバスというと評価が前期にかたより過ぎだ。ライブの定番曲がそのようだから、仕方がないのかもしれない。本作は後期の文字通りプログレッシブな傑作だ。曲の全てが印象的で聴き所満載である。しかもほとんどの楽曲が新機軸というのだから、サバスというバンドの成長ぶりと、挑戦する勇気には目を瞠る。
　さて中身はと言えば・・・１、は明るいアメリカン・ハードロック。２、は後のソロでの充実ぶりを予感させるような、オジーの格調高いバラード。３、これまた本作の意外性の目玉、ビル・ワードの唄うフォーク・ソング。さしずめサバス版の「ハードラック・ウーマン」と言ったら、ホメすぎか。４、これも従来なかった明るいキャッチーなハードロック・ナンバー。５、サバスらしくないスローブルースから、一転ハイテンポにドラマチックに展開する。先の読めない曲。６、アメリカン・ハードロック。前期オジー・サバスの信望者は眉をしかめるだろう。７、「ダイアリー・オブ・マッドマン」の前半を彷彿させるシリアスで美しいバラード。８、再結成ライブ「リユニオン」でも披露された名曲。後半のクライマックスに向かって、バンドが一丸となってなだれ込んでいく・・・他のバンドでは当たり前のことだが、サバスがやると変に新鮮に聴こえる。

これぞブリティッシュハード!
サバスと言えばパラノイドかVOL.4が定番なのでしょうが、あえてこの物件を推したいと思います。なにしろサバスはあのサウンドです。初心者にはちょっときついかな。でもこのアルバムは、従来のドロドロ感がほとんどなくかなり聴きやすくなっています。逆にそこがサバスファンから敬遠される理由でもあるわけですが。
でもこのアルバムを最高傑作にあげるサバスファンも数多くいると聞きます。自分もその一人です。
こんな感じでサバスファンには賛否両論ですが、ハードロックファンには問題なく勧められる一枚だと思います。



モダーンで複雑化したスーパーヘヴィ
　私も充実度からいうとこれが最高作だと思う。が、サバスは最高作を含む2、３枚のアルバムを聴いてすませられるような普通のバンドではないので、結局はオジー時代の全アルバムを聴く方が近道。
　Vol.4の1曲めやSabbath bloody sabbathあたりから複数のパートを展開するように曲が複雑化したけれど、このアルバムはその路線の極地で、かつものすごくモダーン。すっかりアメリカン・ヘヴィになっているので初期の陰鬱さはないのだが、しかしすごい。
　ホントにすごい。

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