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「第３期」はやっぱ凄えよな！
はっきりいってBURNの様な突出した名曲が入ってる訳ではないし
IN ROCKの様なトータリティーがある訳でもない。
散漫といえばそれまでだが、各曲のレベルが平均して高いゆえに飽きさせない魅力がある。
クロスオーヴァー化が進む時代の空気を読み、懐の深さを見せた現役ミュージシャン達の答えだ。
確かにリッチーが、この非凡なる二人のヴォーカルに対し持て余し気味というか
「良いんだけど、これからやりたいジャンルと、ちとちゃうねん」的な、ちぐはぐさは歴史を見ずとも感じ取れるが、
そもそも異種格闘技バンドの様な存在。メンバーのパワーバランスが揺らぎ、副産物として異形の名盤が産み落とされたのだ。
リッチーの以後のHRへの求道、デヴィ・カヴァという希代のヴォーカリストの自我の目覚めという面も含め作品的意義は大きい。

不当評価ですね。
一般的な Deep Purple のイメージとはまったく異なる、カッティング、ツインヴォーカル、
哀愁のメロディが詰まった名盤と思います。
グレンのファンク嗜好、デイヴィッドのソウルフィーリングが融合して、ホワイトソウル
の成功例ではないでしょうか。英国的「陰り」も併せ持っています。

第4期になると曲毎に歌い手を分けてしまっていますが、前作今作では時に交互に、時にハモり
ながら抜群のヴォーカルワークを繰り広げています。
ギタリストもやる気が無かった、と言う割には非常にツボをおさえた「渋い」プレイを聞かせて
います。

ハードロックバンドとしての彼等の先入観を持たずに聴けば傑作と思うのですが、看板が看板だけに
不当に評価が低いのでしょうね。

隠れた名作
この隠れた名作のリマスターが単独で購入できるようになったのは嬉しい限り。
実際、捨て曲無しの傑作なのだが、不当に評価が低いのが残念だ。リッチーのやる気の
無さが云々されるが、ここで聴ける渋いツボをついたバッキングプレイは個人的に大好きだ。
リッチーを典型的なソロ屋でバッキングはやっつけ（実際そういう曲も多い）だと
思っていた偏見を取り去ってくれたアルバムでもある。

Burnと併せ、第三期のアルバムはいずれも傑作で、スタジオ録音に関しては、楽曲にムラの
多い二期よりも充実している。（第二期はあの凄いインタープレイを中心に大いに評価しているが）

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