ハードロック/ヘヴィーメタルCD専門通販

MR.BIG崩壊
『これが本当にあのMR.BIGか?』
これが本アルバムを聴いてみて思った率直な感想である。ギタリストが、ポール・ギルバートからリッチー・コッツェンに変わったとはいえ、一人のメンバーチェンジによってここまで変わるものかという現象の典型的な例である。前作からの変わりようでいえば、リッチー・ブラックモアからスティーヴ・モーズにメンバーチェンジしたDEEP・PURPLE 以来の衝撃である。
アルバムを通してみても印象に残った曲は皆無だった。
まだあまり聴き込んでいないので本アルバムの良さ、コッツェンの才能は判断しかねるが、聴き込んでいく毎に味の出てくるアルバムであろう。(少なくとも自分にはしばらく聴き込む気にはなれない。)
FREEのようなブルースロックバンドが好きな方ならばきっと気に入るだろう。そもそもMR.BIGというバンドはブルースに多大な影響を受けているので、このアルバムこそ彼らがやりたかった音楽なのではなかったのだろうか?(バンド名もFREEの曲名からとったくらいだ)
仮にそうだとしたら、オリジナルメンバーのポールの公認として加入したコッツェンがバンドのルーツを見事なまでに体現してしまったという、なんとも皮肉な話である。

えっ(^^;)これＭＲＢＩＧ
渋めのブルースですなあ。まるで違うＢＡＮＤ。このギターも
いい音色ですなあ。歌もうまいですなあ。爽やかですなあ。
ジャケット写真と中身のギャップがいいですなあ。以上。

第二期MR.BIG
新ギタリストのリッチー・コッツェンを迎え、
第二期MR.BIGのスタートとなった作品。
因みに初回盤はケースの色がピンク。
MR.BIGの名前の由来ともなったバンドであるFREEのように、
ブルーズ色がかなり強まった。また、エリックの歌唱が
目立つ作品となっている。ポールがいた頃のポップ感や
ロック感に慣れている人にとっては戸惑う作品かもしれない。
逆に、ブルーズ系のバンドが好きな人間は
それほど抵抗無く聴く事が出来るだろう。
1曲目の「Electrified」はなかなかの佳曲だと思うが、
アルバム全体として見れば好き嫌いがはっきり分かれる作品。
ただ、結成当時はブルーズ・バンドを目指していたということなので、
そういう意味ではこういったアルバムが彼らが本当に
やりたかった音楽なのかもしれない。

→ゲット・オーヴァー・イットの商品詳細ページへ