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忘れがたい傑作。８４年作のセカンド！
メタリカといえば、やはり「黒メタ」が最高傑作だと思うし、バンドのピークも９０年代初頭にあったのではないか、と個人的には思っている。しかし、「黒メタ」以降の大成功もこのセカンドでの大胆な冒険があったらばこそである。本作は、セルフ・プロデュースだが、ライブでの定番楽曲の素晴らしさは、言うに及ばず、演奏のヘヴィネス、ドラマチックな構成、展開、加えて瑞々しいフィーリングは他のスラッシュ・バンドを圧倒している。楽曲では、ＦＡＤＥ　ＴＯ　ＢＬＡＣＫと、ＴＨＥ　ＣＡＬＬ　ＯＦ　ＫＴＵＬＵ
が好きだ。前者は暗い絶望的な・・・穿った見方かもしれないが、少しクサイ曲。しかしこれがなんともせつなく、最後に聴き手のカタルシスを発散させてくれるのが痛快。後者は、そのまんまラブクラフトの世界。嵐の晩、荒れ狂う海から、得体のしれない怪物が出没するかのような雰囲気の、誠に凄まじいサウンドである。

METALLICAの一番好きなアルバム。
このアルバムは、次作「MASTER　OF　PUPPETS」や、「METALLICA」と比べると、あまり話題にのぼらない印象があるのは、僕だけだろうか・・・？

この時期のメタリカに駄作は、一切無いのだが、とりわけこのアルバムは、個人的には、一番好きな一枚だった。
前作とは、歌詞、曲の世界観が変り、より深みを増した作風が印象的だ。(勿論、前作も最高の作品ですけどね)

今では出せない、初期特有のこの勢い・・・。
「メタリカで一番好きなアルバムは？」と聞かれたら、僕はこのアルバムを挙げます。

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