ハードロック/ヘヴィーメタルCD専門通販

???1980年、バンドの屋台骨を支えていたドラマーのジョン・ボーナムが急死したことで、同年の暮れ、ツェッペリンは12年の歴史に幕を閉じた。その2年後に発表された未発表曲集。ジミー・ページが69～78年の録音から選曲、2ndアルバムのセッションで録られたベン・E・キングのカヴァーや、1stアルバム収録曲のリハーサル・テイクなど、貴重な曲が収録されている。多彩な楽曲の中に流れる統一感が何ともツェッペリンらしい。（山口智男）

ボンゾに捧ぐ
1982年11月19日リリース。1980年9月25日、ジョン・ボーナムが急逝したことにより12月4日解散したレッド・ツェッペリンのラスト・アルバムである。ジミー・ペイジのスワンソングがアトランティック・レコードとの間にレッド・ツェッペリンの5枚のアルバム・リリースの契約があったために1970年1月9日から1978年11月21日までのアウトテイクを様々な形で編集したのが本作である。クラシックを聴かれる方は『Coda』が「楽章終結部」の意の音楽用語であることはご存じだろう。

聴けば聴くほど面白いアルバムである。たとえば『We're Gonna Groove』などは1969年6月25日にモーガン・スタジオで録音とクレジットされているが、研究の結果1970年1月9日のロイヤル・アルバート・ホールのテイクであることが分かっている。また、この中でぼくが一番気に入っている『Bonzo's Montreux』は1976年9月12日にボンゾがモントルーのマウンテン・スタジオで録音したパーカッション・インスルメンタルにペイジがひと味加えている。元々のアルバムがあってその時のアウトテイクがこれか、とも楽しめる。

何しろ最強の実力を持つ4人であるからして、こういった曲の集合体のようなアルバムでも唸ってしまう。今聴いても驚きのサウンドである。

録音時期が違うのに、ほかの何者でもない個性と統一感
アウトテイク集ではあるが、そこはツェッペリンだけに、ドラムソロをエフェクト編集したボンゾズ・モントルーなど、既成のアルバム曲の枠からはみ出してしまいそうな凄いものばかり。１曲目ウィアー・ゴナ・グルーヴ（実はお気に入り）のかっこよく刻まれるリフとノリに始まり、アイ・キャント・クィット・ユー・ベイビー、中盤のオゾン・ベイビー、Ｂ面ラストのウェアリング・アンド・ティアリングと彼ららしい楽曲が駆け抜ける。現在はさらに貴重なボーナストラックも追加され、充実度が増した。
寄せ集めで録音時期も違うのに、ほかの何者でもない一度聞いてそれとわかる個性、そして統一感がある。おすすめのアルバム。

久しぶりでした。
　「Mothership」では全曲外されたので最新リマスターを聴くことは叶わなかったが、SHM-CDで聴くことが可能になったので少し溜飲を下げれるかな？と思い久しぶりにZEPのオリジナル盤を購入。実は「プレゼンス」「インスルー?」と本作はＣＤでは購入していなかった。「フィジカル?」までで充分のような気がしていたのだけれど、本作はアウトテイクでありながら各時代の音を反映した曲が詰め込まれていてやはり迫力満点だった。
　ＬＰのＡ面にあたる１?４は完璧。５と６は少し「？」な以外は残りもGOOD!!。更に本盤にはボーナス４曲が納められていて、これもSHM音源で聴けるのだからかなりのお得盤だろう。ホワイト・サマー/ブラック・マウンテン・サイドは初めて聴けたし、ヘイ・ヘイ・ホワット・キャン・アイ・ドゥは嬉しく聴けた。移民の歌のシングルを持っていたきりだったのでね。でもＺＥＰもやっぱり今になっては懐メロかもしれないね。

→コーダ (最終楽章)の商品詳細ページへ