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なぜ失敗作？
恥ずかしながら、でなく誇りを持って宣言する。
これは自分にとってキッス最高傑作だ。
80年代までのアルバムは制覇した上で、そう思う。
異色作への違和感からか、ダブルプラチナムと並び失敗作とされる。
だが「ハードロック」の先入観をのぞけば、光り輝く佳曲ぞろい。

★Just A Boy?Odyssey　
　聞け、壮大なファンタジー・オペラを！いいだろ？

中盤の曲もわるくないが、アルバムの神髄は、後半の曲であろう。
★A World Without Hero　
　唯一、従来ファンから是認された、売れ線のファースト・シングル曲。
★The Oath　
　駆け抜けるグルーブ感、冴えるディストーション、これぞキッス！　
★Mr.Blackwell
　ジーンのベースが最高に映える曲。悪魔をとことん罵る歌詞もイキだ。
★Escape from the Island　
　当初、未収録だったインスト曲。流れに最高にマッチしている。
★I
　メロディー良し、構成良し。かっこいい。たしかセカンドシングル。
エピローグのダイアログでトータル感を締めくくり、本作は格調高く終わる。

これが失敗作？　みんな騙されてないか？

作品自体は好作品
なんかオペラやらオーケストラやらフォーキーな曲やら、ラッシュあたりがやりそうな曲もあるけど、キッスらしいナンバーも無いわけではない。しかし、これモロにリアルタイムだったから当時は相当ショックを受けましたね! なんせジャケは写真に隠れてたし、邦題は『魔界大決戦』とそそられるし、針落とした瞬間…………― 。 CDになってから良さがわかった一枚ですね! 今は結構好きですよ。

マニアにしかお勧めできない
　はっきり言ってこのアルバムのよさはわからない。印象に残る曲もない。もしかしたら何十回と聴けばよさがわかるのかもしれないが、その何十回を聴く気になれなかった。
　「もうほかに聴くKISSのアルバムはない」という方ぐらいにしかお勧めできないと感じる。

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