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“ブリティッシュ・ハードロック”の名盤
プリーストに期待されているのはメタルであって、「英国HRの名盤」と謳ったところで
興味を持ってもらえるものかどうかわかりません。ただ勘違いしないでほしいのは、
「あのメタルゴッドがまだハードロックを演っていたころのアルバム」という意味で
評価しているのではないです。もちろんそういう意味での価値も見出せますが、
そういう音を聴きたいのであれば次作がいいでしょうね。同じHRでもベクトルが違います。
当作は英国HR(特にブラックサバス)にプログレの影響も感じさせる芸術性の強いハードロックです。

収録曲の評価としては「Victim of Changes」が特に素晴らしい。納得の定番曲。
HRでありながらプログレ的な大作志向を匂わせるという点で英国ロック史にとって貴重な1曲。
あと「Dreamer Deceiver - Deceiver」の連曲。これは絶対に外せません。初期の名曲のひとつ。
前編でのハルフォードの熱唱はプリースト全曲中最も魅力的と言ってもいいでしょう。
アルバム全体に言えることだが彼の七変化する歌声は絶品。バンドの個性を唯一無二にしてます。
プリーストにとっても英国ハードロック全体にとっても欠かせない名盤。必聴！

これは名作ですぞ
今の彼らの路線とはちょっと（大分？）違うのだと思いますがこれは名作です。当時、「名作だ」と声を高々に叫んで友達に勧めておりましたがシンパはあんまり出てこなかったような記憶があります。でも今聞いてもいいですよ。なんといってもドラマチックですし、ゾクゾクしてきます。まあこの路線を突き進むというのはここまでの完成度のものを越えるというのもしんどい話なので、その後の進み方はある意味成功といえば成功だったのかも知れません。それはともかく、まだ聞いていない方は是非聞いてください鳥肌もんです。

“SABBATH”と“PRIEST”
このアルバムは、JUDAS PRIESTの2ndで初期の大傑作だが、
BLACK SABBATHの同じく傑作2nd、「Paranoid」とアルバムとして良く似ていると思う。

まず、JPの１曲目「生け贄」、SABBATHの１曲目「ウォー・ピッグス」は曲の展開・構成
が非常に良く似ている。
そして、JPの２曲目「切り裂きジャック」と、SABBATHの「パラノイド」も
展開・構成・時間が良く似ている。
また、３曲目にバラードを入れるところ、５・６曲目にスリリングな傑作の曲
「独裁者」、「アイアン・マン」などがあるところなどだ。
（歌っている内容はそれぞれ異なるが・・・。）

まあ、どちらもHMの傑作にはかわりないことは確かである。

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