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第二のスティーブペリー
　’８６年発表の、ヨーロッパの３ｒｄアルバム。
全世界で６００万枚を売り上げ、名実共にロック界のトップに躍り出た、
ヨーロッパの代表作。
特にタイトルトラックはシングルカットされ、世界２７カ国でチャート１位を記録する大ヒットとなった。

　「ファイナルカウントダウン｣はイントロを聞いただけで体がゾクゾク。
プロレスラーの武藤敬司が、’９０年代に入場テーマ曲として同曲を使っていた。
とにかく、ボーカルのジョーイ・テンペストが抜群にいい！！
彼を評して、当時評論家の間では、「第二のスティーブペリーの再来｣とまで言わしめた。
｢キャリー｣は珠玉の名バラードで、ジャーニーで言うところの「フェイスフリー」を髣髴させる。
「ロック・ザ・ナイト｣、｢チェロキー｣、「ニンジャ」とハードかつメロディアスな曲が続く。
同アルバムにはボーナストラックとして、’８７年に彼らが行ったワールドツアーからの音源が３曲入っている。
これはファンにとっては嬉しい。
リミックスとか、未発表音源とか、デモとか、別バージョンとかに頼らず、あくまでライブ音源を収録したことはとても評価できる。

　値段もお手ごろだし、迷っているならぜひお勧めです。
ダウンロードではなく、きちんとした｢作品｣として買いましょう。





新時代の幕開けを告げる北欧メタルの奇跡の名盤
ロック史にその名を轟かせた北欧メタルの代表格の3枚目にして最高傑作。

僭越ながら解説させてもらうと
1.スポーツ番組(特に格闘技)でもヘヴィローテーションされている、新時代の幕開けを告げるアンセム的ナンバー。イントロのインパクトばかり取り上げられているが、それまで控えめにプレイしていたジョンノーラムが待ってましたとばかりに曲中間部で繰り出すギターソロは圧巻。まるで指板から火が噴いているよう。
2.冒頭曲からの流れをうまく繋いだ永遠のロックナンバー。ジョンのギターが荒れ狂う嵐を連想させる。
3.アルバム中唯一のミックとの共作。涙無しには聴けない、恋人との別れを唄った名ラヴバラード
4.ミックのキーボードサウンドがジョンロードのそれを連想させる
6.ギター、キーボードソロと立て続けに繰り出されるバンドの個人技の高さが曲を引き締める
7.ジョーイの伸びのあるクリアなヴォーカルが光る
9.同名映画の主題歌にもなった疾走感溢れるナンバー。全体的なサウンドに奥行きが感じられるのはプロデューサーを務めたケヴィン・エルソンの功績。
全体的にキーボード音がフューチャーされた、バンド名の通り中世ヨーロッパの様式美的な仕上がりになった。(これが原因でジョンノーラムは脱退する)時折みせるジョンの叫びにも近いギターが印象的。全曲シングルカット可能な完成度を誇る北欧メタルの大名盤。

今聞くと
音は良くないですが、名曲満載。

このアルバムが、ジョン・ノーラム脱退に継ってしまうのは
残念ですが、彼らの歴史の中で欠かすことのできない一枚。

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