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温故知新
リック・ルービンとＡＣＤＣのコラボレーション、そしてオリジナルメンバーのフィル・”レフトフック”・ラッド久々の復帰というこれまでにない期待感の中で発表された作品で、当時ワクワクしたことを覚えている。
結果は期待を裏切らない充実した作品となった。サウンドも極めてオーソドックスな音質だが輪郭がクッキリ、余分な贅肉など一切ない強靭な音像で、あたかもボン・ズコット在籍時に戻ったかのようだ。更にブライアン・ジョンソンが、今までのようなスクリーミングだけでなく、低音域を使った語りも取り入れ、まさにリックとの邂逅が温故知新的な効果をＡＣＤＣにもたらした感がある。
trk1とtrk11がハイライトとなる名曲で、リフの格好よさとサビの覚えやすさで当時のライヴでも栄えていた。trk2!,5,10あたりも彼らにしか出来ない渋い曲だ。trk4ではかつての「The Jack」あたりを彷彿とさせたりと従来からのファンをもニヤリとさせる仕掛けもある。
出来れば、このアルバム発売時のスペインはマドリッドでのライブを収録したＤＶＤを同時に見ることをお勧めする。この時期の彼らの元気さがわかると思う。

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