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素晴らしい表題曲とデモっぽい感触のアルバム未収録曲を含むシングル
１はアルバム「ユーフォリア」からの曲です。シングルカットされるのも納得の、彼ららしい珠玉のバラードです。アルバムヴァージョンと同じテイクでシングルヴァージョンではないです。本シングルの目玉は何と言っても4曲もあるアルバム未収録曲でしょう。2は彼らの敬愛するアリスクーパーの曲のカヴァーです。曲自体は初期の彼らの曲を彷彿させます。逆に言えばそれだけアリスクーパーが当時の彼らに影響を与えていたのでしょう。そんな曲が「ユーフォリア」特有の鋭角的なサウンドで演奏されています。残りの曲もそういったシャープな攻撃性の曲調です。3ではレップスにしては結構ヘヴィーなリフが聴けます。4は彼らのオーソドックスな感じの曲です。5は、その曲の展開が何となく「animal」か「armageddon it」（両者共にアルバム「ヒステリア」収録）を思い出させます。少しグランジっぽさを取り込んだ荒削りで鋭いギターソロが聴き所でしょう。通して2～5を聴くと、それらは完成版であるにもかかわらず未完のデモテイクのように聞こえます。多分その4曲ではコーラスパートが「ユーフォリア」の曲ほど厚みがないからでしょうし、あるいは曲自体に少しスカスカなところがある事がそう感じさせるのでしょう。デモテイクの持つ、出来立てホヤホヤ（？）の生々しさをわざと狙ってのプロデュースなのかもしれないですね。「ユーフォリア」が気に入ったレパード初心者や熱心なファンにとって本シングルは聴く価値ありますよ。

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