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つかみはオッケー
三曲目までは快調。四曲目以降はトーンダウンしてミディアムテンポの平凡な曲が占める。その辺がこのアルバムの分かれ目だろう。当時、デビカバもグレンヒューズもかなり若いのに背伸びして渋くソウルフルにきめたかったんだろうか。トミーボーリンも全体的に遠慮してるのか控えめなギータープレイ。これがまたトミーボーリンの過小評価に繋がっている。

聴かず嫌いは、聴いてみよう！
第4期DEEP PURPLE唯一のスタジオ録音。MACHINEHEAD BURNなどのサウンドを期待すると裏切られる。1曲目がかろうじてDEEP PURPLEらしい仕上がり。逆にSTORMBRINGERでファンクやソウル的な要素が気に入った方には、1曲目に違和感を感じるアルバムであろう。前作STORMBRINGERからリッチーブラックモアの要素を取り除いた延長線上にあり、トミーボーリンが加わったことでよりファンクでソウルフルな味付けになっている。今までのDEEP PURPLEの延長で評価しなければ、なかなかタイトル通り、味のある　アルバムに仕上がっている。ヘビー・ハード・ファンキー・ハーモニーが融合したサウンドは一聴の価値があります。リッチーのことは忘れて聴いてください。

グレンのDP時代のベストパフォーマンスがここに
デイヴィッド・カヴァデールのDP時代のベスト・パフォーマンスが“Mistreated”なら、グレン・ヒューズのそれは間違いなく本作の#8でしょう!彼の一世一代の絶唱が、ジャジーで仄哀しい曲調と相まって、激しく心揺さぶります。
この他、従来のDPらしさとトミー・ボーリンの資質が見事に融合した#1や、デイヴィッド&グレンのハーモニーが秀逸で、グルーヴィーながらも感動的な名曲#9等、アルバム全体も聴き所が多い好盤です。
リッチー原理主義者以外のDPファン、或いはDPを中心に幅広くロックを愛好するファンにはオススメです。

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