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???この1970年のデビュー盤をブラック・サバスの決定盤と言い張る向きもあるかもしれない。たしかにゴシック調のオープニング曲「Black Sabbath」――雷雨と教会の不吉な鐘の音が、オジー・オズボーンの怒声とトニー・アイオミのスラッジーなギターを誘う――とクリームを騒々しく荒っぽくしたような「N.I.B.」は当時スリリングに感じられた（今聴いても変わらずスリリングだ）が、本作はブラック・サバスのマスト・アイテムと呼ぶには物足りない点があまりに多い（『Paranoid』こそマスト・アイテムと呼ぶべきなのだ）。けれども「The Wizard」のブルース色の濃いリフ、「Wasp」のこのあと間もなくして有名になったコード進行のスタイル、「Wicked World」のグランジのブギーによって本作は、長い年月にわたりバンドが誇った衰えることのない深い影響力の揺るぎない証拠として今もなおそびえ立っている。（Lorry Fleming, Amazon.com）

初期コンセプト
　７０年２月１３日の金曜日に発売になった１ｓｔアルバム 結成当初はアースと名乗りブルースやジャズをプレイしていたそうですが、６４年に上映されたホラー映画（ＢＬＡＣＫ　ＳＡＢＢＡＴＨ）に長蛇の列が出来たのをきっかけに人々は怖いものに興味があるとインスピレーションを得てバンド名を改め当時ジェスロ・タルに在籍していた元メンバーのトニーアイオミを呼び戻し僅か３日間で作り上げたアルバムで雨音や雷音、教会の鐘の音のＳＥから始まる@ＢＬＡＣＫ　ＳＡＢＢＡＴＨで不気味にアルバムは始まり、今後の方向性を位置づける作品に仕上がっています、AＴＨＥ　ＷＩＺＡＲＤでは珍しくオジー・オズボーンのハープも聴けるし、後はカバー曲も含めブルースロック調に仕上がっています。　アメリカのビーチボーイズも当初は軽い気持ちでバンド名を決めそのコンセプトを貫いていますが、ブラック・サバスも結成当初のコンセプトを貫いているところが凄いと思います


ここから全ては始まった
1970年2月13日金曜日、ここに悪魔の子らにしてヘヴィミュージックの祖、ブラック・サバスがデビューした。後のヘヴィメタルのみならずアンダーグラウンドシーンに与えた影響は計り知れない。雨音と雷音、そして鐘の音が響く中、ズルズルと引き摺るアイオミ氏のリフが産声をあげる、超シンプルなリフでありながらそこに纏い付く空気は凄まじいものがある。そして、その反復の中にギーザーの重低音ベース、野獣ビルのドラム、オジーの絶望的で変態的なヴォーカルがのる。後半、曲は速くなり緊張感は増していく、そしてアイオミ氏のギターソロで曲はクライマックスを迎える。あまりに衝撃的な曲である、当時の事を考えれば、この異端さは凄まじいものに違いなかっただろう。二曲め以降は、ブルースを基盤にしたハードロックを展開していくのだが、どの曲も一秀である。一貫してサバス独特の雰囲気が漂っている。ハーモニカを使用したとてもキャッチーな二曲目。ギーザーのベースソロから始まり印象的なリフの四曲目。不穏な空気が漂うアコースティカルなパートから始まり、一転してキャッチーになる六曲目。そして、カッコいいリフで楽器隊が活躍しまくるラスト。まだ、ブルース色が色濃いので独自のスタイルを確率するのはまだ先だが。1stアルバムでここまでやった彼らは、やはり偉大で神です。

ステキなジャケット
メタルの祖サバスの1st。サバスはプログレな要素がたくさんあるから好きです。多少無理やり気味ながら突拍子も無い曲の展開とか地味な叙情曲がひっそりと収録されてたりするところとか。鐘の音をこんなに効果的に使用したのも多分世界初なんじゃないかな。音数3つだけなのに強烈な印象の1曲目のリフに”リフマスター”トニー・アイオミの才能が凝縮されている。ちなみにジャケはキーフの手によるもの。

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