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四半世紀以上の引き出し
ハンパ無くメイデンを更に好きになった盤です。
とは言え、私はメタル歴は浅い方なのですが、それなりに聴き込んでいます。

この盤はメタルとハードロックの二面性を持っていると私は思いました。
長年の巧みなテクニックが光る作品では無いでしょうか。

これまでとは違う会心作!
10曲中、6曲が7分を超える大作で占められたアルバム。
アイアンメイデンと言えば、デビュー以来、アルバム中に長い楽曲が1?2曲が挿入され、プログレメタル的な展開で聞く者を引きつけてきたが、このアルバムはそんな大作が半分以上を占めるというこれまでにない構成でリリースされた。

ただ長いだけではなく、転調、テンポ、曲調などが複雑に変化し、飽きさせない構成は健在。歌メロもキャッチーで、初めてアイアンメイデンを聞く人にとっても入りやすく、聞き込めばさらに良くなるという、理想に近い構成だ。

大作揃いといっても、過去の作品とは印象がずいぶん違うのもまたこのアルバムのいい所。
「Phantom of the Opera」「Hallowed Be Thy Name」「Rime Of The Ancient Mariner」「Seventh Son Of A Seventh Son」などとはずいぶん趣が違っていて、新鮮な気持ちで聞ける。
かといって、アイアンメイデンらしさという点では、スティーヴのベースとブルースのボーカルがしっかりとその特色を主張している。各楽器分離も良く、音のクオリティーとしてもかなりいい出来だ。

このアルバムは、少なくともブルース復帰後のなかでは最高の出来だと思う。これからの方向性を強く主張する作品だと思う。ツアーではこのアルバムからの楽曲だけを演奏したという事だが、スティーヴの自信のほどが伺えるし、納得のゆく決断だと思う。
Somewher In Time以降、あまり変化を感じられないアイアンメイデンだったが、ここへ来て素晴らしい作品を作ってくれた。過去に今回と似たような出来事が合ったような気がして思い出して見ると、Pice Of Mindの時が似ていると言えるかもしれない。そういう意味ではとても意味の大きなアルバムだ。

唯一難点をあげれば、オープニングの「A Different World」が全然響かない、印象に残らない曲だという事。
この曲だけ、「以前のアルバムの一曲」という印象だ。なぜこれが最初に来てしまうのかがもったいない。

つまらん
賛否両論のアルバムらしいですが、私は断然「否」ですね。
結構何回も聴いたけど、本当つまらないです、これ。
同じような曲(しかも長い)の繰り返し・・・。
勿論キラーチューンなんて皆無。
だいたい聴き込みが必要なアルバムって何様？
コレを何度も聴くよりも他のを聴いたほうが、ずっと楽しいし、有意義です。
前作まで結構好きだったのにとても残念です。

名盤は沢山あります。このアルバムに割く時間はもう無いでしょう、きっと。

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