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伝説の『カリフォルニア･ジャム』の模様を収録したライブ･アルバム
１９７４年４月６日に『カリフォルニア･ジャム』という大コンサートが行われた。参加したバンドは７組で、ダブル･ヘッドライナーとしてディープ･パープルが出演したのを収録したものが当ライブ･アルバムである。ちなみにラストはＥＬ＆Ｐだった。

ライブの内容は凄いの一言。特にリッチー･ブラックモアのプレイが凄く、まるで何かに取り付かれたみたいな激しさだ。これは、出演前に主催者側との大トラブルが原因で、その怒りをステージでぶちまけていたらしい。激しいリッチーのプレイに合わせるかのように他のメンバーのプレイはいつもより凄く、高度なテクニックのプレイが続出しており、まるでバンドのパワーをフルに出している様なスリリングで大迫力演奏には圧倒だ。
問題は『スペース･トラッキン』だ。中間部からギターの弦が擦り合うノイズ等大きな音が発生しており、バックの演奏の音をさまたげている。これはリッチーが激しいギター･クラッシュやステージを爆破するなど伝説の行為をしている時だ。それでも他のメンバーは演奏を中断せずに最後まで乱れのない演奏をやり遂げている。だが音だけだと、単なる雑音曲でしかない。

当初はＬＰ１枚の収録時間制限上でＭＣの一部分と１曲『レイ･ダウン･スティ･ダウン』がカットされた。ＣＤ化になって数年後、カットされた１曲及びＭＣを復元･収録された完全盤が発売され、ディープ･パープルが行ったステージの全容を聴くことができるようになった。
当コーナーのアイテムはＫ２ＨＤにより出来る限りの音質改善をしたもので、２００８年に発売された日本盤だ。


有名なライブをＣＤ１枚で
　パープル･レコーズの国内販売権がvapからVictorに移ったことにより、紙ジャケk2HD　MASTERINGで２２タイトルが再発となった。
　本作は、1974年の有名なカリフォルニ・ジャム出演時の音源を高音質コンプリートに収めたもの。
刺激的な映像作品もあるが、じっくり音楽に耳を傾けるなら、やはりＣＤでしょう。
　個人的には、「バーン」という大名曲はあるものの、1972年のライブに比べると、この頃はちょっとダレるかなあ、というのが正直な感想。とくに、スペース・トラッキンは一種のショウ・ケースと化し、やや緊迫感に欠ける演奏が多い。
　そういった中では、野外大コンサートでちょっと荒さもあるが、本ライブは上出来の部類なのでは？？（ジョン・ロードのシンセ・サウンドを聴いていると、同時出演のＥＬＰを髣髴とさせるところがあって面白い）
　本アイテムは、k2HD　MASTERINGを施してはいるが、前回のvap発売内容とほとんど同じ（ライナーも使いまわし）なので、そちらをお持ちの方はわざわざ買い替えの必要はないと思うが、最初のテイチク盤には「レイ・ダウン…」が入っていなかったので、そちらをお持ちの方は、買い替えを検討してもよいのでは？
　それから、今気付いたのだが、2枚組みはＶＡＰと同じ価格だが、１枚ものは2100円から2520円に値上がりしているではないか？

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