Beatmania ホーム >音楽ビデオ >音楽ビデオリスト 女性ボーカル >

SUPER FOLK SONG 〜ピアノが愛した女〜 / 矢野顕子


■ビデオ収録曲
1.塀の上で
2.横顔
3.それだけでうれしい
4.夏が終る
5.SUPER FOLK SONG
6.中央線
7.PRAYER


■発売元・Epic/Sony Records
■1992年発売
■収録時間79分
■定価5,500円
■種別・映画

◆「SUPER FOLK SONG 〜ピアノが愛した女〜 / 矢野顕子」解説 〜

 この矢野顕子の「SUPER FOLK SONG 〜ピアノが愛した女〜」は一風変わった作品となっていますね。とにかく下記のビデオにインクルードされているインナーを読んでみてください! この作品の秘密が分かります。

***

 国際的に活躍するずば抜けた天才ミュージシャンとして、また、妻であり母であることから、女性の生き方のひとつのみごとなモデルとして、幅広いファン層に敬愛されている矢野顕子。そんな彼女のさまざまな魅力的な表情を、そしてもちろん、楽しい恋愛のようでもあり激しい戦いのようでもある音楽との関係を、レコーディングという厳しい創造の現場で浮き彫りにしたドキュメンタリーができた。彼女を撮った映画はこれが初めてだが、モノクロの画面の直截的な力が、彼女の人間的なおくゆきをくっきりと浮かび上がらせて、完成度の高い秀作に仕上がっている。
 この映画が作られる直接のきっかけとなったのは、1991年、矢野のN.Y. での生活とコンサートのようすなどを紹介した、NHKでの特集。その番組を作った坂西伊作が、被写体としての矢野に魅せられて、映画を撮りたいと希望したが、「レコーディングの場にカメラが入るなんてとんでもない」と拒絶される。
 だが諦めない坂西は、熱烈な手紙を送って、ついに承諾を得ることに成功。「カメラが回っていることでレコーディングに支障が出たら、ただちに撮影を中止して姿を消します。」と固く約束して撮影を始めたが、撮影隊のまじめでひちむきな姿勢によって、「撮影中止」はなく、みごとに完成に漕ぎつけた。
 映画のなかでレコーディングされているアルバム「SUPER FOLK SONG」には、きわだった特色がある。まず、矢野のピアノと歌だけで、バックバンドもコーラスもまったくないこと。そして、すべての曲が弾き語りのいわゆる「一発録り」であること。通常のレコーディングなら、うまくできた部分だけとって、あとでつなぎ合わせたり、ピアノと歌を別々に録音したりするのだが、ここではそうした操作はまったくなされず、最初から最後まで通して一度で完成にできたときのみ、その曲は「OKテイク」となる。途中までどんなによくできていても、一回ミスをすれば、そこでそのテイクはNGになってしまうのだ。しかも矢野は、スタッフの耳にはもうこれで充分と思えても、なお完璧な音を求めて挑戦しつづけ、いちばんスムースに録れた曲で5テイク、いちばん苦心した曲「中央線」では、なんと17テイクも録ったという。ほんとうに一台のピアノと彼女だけの音楽会。彼女にとっておまりに当たり前だったためにかえって意識されていなかった、その原点に立ちかえってのアルバムだ。しかし、他のミュージシャンのサポートなしに、いっさいの音楽的責任をひとりで引き受けるということは、矢野の天才をもってしてもたいへんなこと。しかも「一発録り」。雑音が一つ入ってもいけないので、レコーディング中は、外にいるスタッフも全員、きちんと坐って身動きもせずに固唾を飲んで見守ったという。
 映画は無駄のない引き締まった話法で、その緊迫感に満ちた状況を切りだし、見つめる私たちをも何か偉大なことが行われているのだという、わくわくするような、しかも厳粛な気持ちにさせる。だが同時に、そこで彼女は、きわめて自然に、素顔の自分をありのままに見せている。何度弾いても思うようにゆかずに、「どうしてなんだろう」と頭を抱える姿。ノッているときの、音に浸りきっている顔。うまくいった瞬間「やったあ」と、花の開くように輝く満面の笑み。出前のうどんを楽しみに待つ、童女のような可愛らしさ。画面のなかで、彼女はいつも自分自身に素直であり、その表情はいつもピュアだ。カメラはそんな彼女にそっと寄り添い、その微妙な息遣いをすくいとる。
 この79分の映画のために回されたフィルムは、50巻つまり20万フィート。92時間分(16ミリで撮影、上映は35ミリにブローアップ)。場所は、東京・千駄ヶ谷の津田ホール(1992年2月2日、3日) と、松本のザ・ハーモニー・ホール(2月5日〜8日)。
 N.Y. のスタジオでのレコーディングも多い矢野だが、今回の場所は、デビューアルバム以来ずっと矢野が信頼しているエンジニア・吉野金次によってホールの残響などを考慮して的確に選ばれた。ただ、映画は必ずしもレコーディングの進行どおりに編集されてはおらず、「それだけでうれしい」と「中央線」の2曲を中心に、混沌の中からやがてみごとな創造が行われてゆく下底を描いている。
 撮影隊は連日、矢野が仕事場に入る前にカメラをセットし、一日中片時も離れずに彼女を追いつづけた。そのフィルムは、監督自身の手で、まず約五時間に編集され、そこからさらに最上の部分だけを集めた、現在のかたちとなる。ことに、矢野がもっとも苦労した曲「中央線」については、アルバムに収録されたテイクのほかに、完全に歌い終えられていたらそれよりもっとすぐれたものになったかもしれないテイクがあったのだが、それは四分の三あたりまで進んだところで、惜しいミスによって中断された。この映画では、それを聴き、それを歌う彼女の最高に美しい表情を見ることができるのも、ファンにとっては嬉しい贈り物だろう。

***

 お分かり頂けたでしょうか? 映画というより「スーパードキュメンタリーフィルム」ですね。しかも渋いモノクロ画像により、凄く雰囲気を醸し出したカッコイイ作品となっていますよ! 「島唄」でお馴染みのブーム宮沢提供の曲も収録されています!
 では「SUPER FOLK SONG 〜ピアノが愛した女〜」の世界を存分に御堪能ください! 演奏は全て天才・矢野顕子です。

SUPER FOLK SONG 〜ピアノが愛した女〜 / 矢野顕子

宅急便で楽々♪ 宅配買取サービスのご案内

★★ お得に買取りします ★★

当店ビートマニアでは全国対応での買取サービスを実施しております。DVD、ブルーレイ、本、CD、ホビー、フィギュア、ゲームの他、ビデオ、タレント/アーティストグッズ、FC会報、ツアーパンフ、演劇パンフ、演劇グッズなどなど他店では買取り不可のアイテムも各種買い取り可能!!

→ 詳しくは【 宅配買取ページ ※アーティストグッズ買取強化中 】をご覧ください、不要品をお金に♪

ジャニーズグッズの高価買取も実施中です!!



音楽ビデオTOPへ戻る / 音楽ビデオリスト 女性ボーカル
古本/CD/DVD/ビデオの宅配買取ビートマニア
アーティストグッズ/DVD/CD/FC会報/パンフ等々お得に買取♪!