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◆「ブルースマンに憧れて /
GEN」解説 〜
〜ビデオにインクルードされているインナーより〜
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1990年2月3日。僕はニューヨークのセントラル・パークの側にあるホテルをGEN、それにビデオ撮影スタッフ一行と共にロケハンに出発した。これに入っている
"のら犬達のバラード"
のロケ地を決定するのが目的である。僕たちを案内してくれるのはスパイク・リーやなんかと活動しているディンソニー・ダーネル。彼はファンキーで頭のいい黒人である。まだ駆け出しではあるけれど、優秀なビデオ・ディレクターでもある。ただ、今回は彼が映像を撮るわけではない。ビクター・サイドでディレクターはちゃんと用意してある。ではなぜ彼がわざわざ同行してくれたのかというと、実は僕たちがロケハンに行く場所はニューヨークで一番おっかない所といわれているブルックリン地区のスラム街であるからだ。彼の力が必要なのである。とはいえ、僕は今までにも結構ニューヨークで怖いめに会ってたりするので、逆にみんなで行けば怖くないぞ、という感じにもなっていた。ところが、だ。やはりブルックリン地区のスラム街の風景(＝現実)
は想像を軽く超越していた。崩壊寸前のビル。ゴミだらけの空き地。ヤクの売買を路上でやる奴。注射器が散乱している歩道。殺気だっている街の雰囲気。黒焦げになった家。そして野良犬。もう何処を切っても危ないのである。僕らの車が止まっただけで、目の座ったオッサンらがゾロゾロと寄ってきたりする。僕らの車が走っているだけで危ない視線が集まる。つまり、ディンソニーの役割はその人達をなだめ、そして散らすことなのである。本当に彼がいなければ僕たちは生きては帰れなかったと思う。マジで。この後、僕たちはハーレムへもロケハンに行くのだが、ハーレムがやたらと平穏な所に思えた。「ハーレムが優しく見えた」とはげんの名言である。そういえば、ブルックリン地区で空き地をうろつく僕たちを見つけたパトカーがサーッとやって来て、警官が一言「BE
CAREFUL(注意しろ)」といって走り去って行ったっけ・・・。ちなみに、本番当日は警官やら消防が出動しての撮影になったのだそうだ。"のら犬
〜"
の他のビデオはタイで撮られた。しかもタイの山奥の、さらにケシ畑で。つまり、かたやタイのケシ畑という文明の届かぬ果てとブルックリンという文明社会のなれの果てをこのビデオは作品というひとつの場で結んでいるわけだ。そして、その凄まじいシチュエーションの中で、ブルースというロックの源流と日本のロックを結んだGENが演奏をしているのである。必ずや既存の日本のビデオ・クリップに一石を投じたものになったはずである。
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GENの代表曲であり超名曲「バラ色の人生」のバラード・バージョンが収録されています。この曲・・・もうホント、泣けてくるほど心震わされるイイ曲です!! 堪りません!! ぜひ聴いてください、貴方の心にGENの曲を注入してください、絶対に生き方変わりますから!!
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