the velvet rope tour 〜live in concert(完全版) / ジャネット・ジャクソン

■ビデオ収録曲
1.VELVET ROPE
2.IF
3.YOU
4.LET'S WAIT AWHILE〜AGAIN
5.CONTROL MEDLEY:
　●CONTROL ●THE PLEASURE PRINCIPLE
　●WHAT HAVE YOU DONE FOR ME LATELY ●NASTY
6.THROB
7.ESCAPADE MEDLEY:
　●ESCAPADE ●WHEN I THINK OF YOU ●MISS YOU MUCH
　●RUNAWAY ●LOVE WILL NEVER DO (WITHOUT YOU)
8.ALRIGHT
9.I GET LONELY
10.ANYTIME, ANYPLACE
11.ROPE BURN
12.BLACK CAT
13.WHAT ABOUT
14.RHYTHM NATION
15.SPECIAL
16.THAT'S THE WAY LOVE GOES
17.GOT TIL IT'S GONE
18.GO DEEP
19.TOGETHER AGAIN

■発売元・ビデオアーツ・ミュージック
■1998年発売
■収録時間120分
■定価4,900円
■種別・ライブ

◆「the velvet rope tour 〜live in concert(完全版) / ジャネット・ジャクソン」解説 〜

〜ビデオにインクルードされているインナーより〜

　多分ヘリコプターから見下ろした夜景であろう。ビッグ・アップル、ニューヨークはマンハッタンの、ネオンに彩られた摩天楼の森を飛び、あの有名なマジソン・スクエア・ガーデンにカメラは行き着く。すさまじい轟音とともにオーラ・ヴィジョンに虚空のシーンがスピーディに写し出され、やがて、ミステリアスでどこかもの哀しい<ヴェルヴェット・ロープ>のイントロが広い会場に鳴り渡っていく・・・'98年夏の終わりに始まったジャネット・ジャクソンの全米主要都市コンサート・ツアーは"ザ・ヴェルヴェット・ロープ・ツアー" と題され貫行されたが、そのハイライトというべきステージが、この映像を収録した10月11日のN.Y. マジソン・スクエア・ガーデンでのものだったことは、アメリカのコンサート会場事情や観客の洗練度をちょっとでも知っていれば、当然のことである。
　それにしてもすばらしい内容のパフォーマンスである。ブラック・コンテンポラリー・シーンというより、アメリカのポップ界において、兄マイケルとともに最高のパフォーマーのひとりであるという評価は、既に'89年の"リズム・ネイション1814・ツアー"の頃に得ているジャネット。しかし、この最新の映像を観ると、マイケルを超えたというにはためらいがまだあるものの、マイケルと肩を並べ得るエンターティナーとして円熟したジャネットの姿を見せつけられる思いだ。
　嬉しいことに、全曲を完全収録したこの映像、音楽ビデオ界の大ベテラン、デヴィット・マレットが監督したもので、ジャネット自身、ロジャー・ディヴィスとともにエグゼクティヴ・プロデューサーを務めた力作。タイミング良く、'99年年明けには来日公演も実現するが、なんといってもジャネットにとって初のフル・コンサート映像作品で、実際のライヴとはまた違った価値をファンに運んでくれるものと思う。