ライヴ・アット・アストリア 27.5.94 〜the astoria london live / レディオヘッド

■ビデオ収録曲
1.YOU
2.BONES
3.RIPCORD
4.BLACK STAR
5.CREEP
6.THE BENDS
7.MY IRON LUNG
8.PROVE YOURSELF
9.MAQUILADORA
10.VEGETABLE
11.FAKE PLASTIC TREES
12.JUST
13.STOP WHISPERING
14.ANYONE CAN PLAY GUITAR
15.STREET SPIRIT(FADE OUT)
16.BLOW OUT

■発売元・東芝EMI
■1995年発売
■収録時間68分
■定価4,800円
■種別・ライブ

◆「ライヴ・アット・アストリア 27.5.94 〜the astoria london live / レディオヘッド」解説 〜

●ビデオインナーより

　本作品はレディオヘッド初の映像作品であり、タイトルからも明らかなように彼等のステージ・パフォーマンスを収めたライヴ・ヴィデオである。通常、ライヴ・ヴィデオというものはツアー先のいくつかの場所で収録、その中からベスト・ショットを集めて制作される場合が多いが、このパッケージの場合、当日のライヴの模様を曲順も入れ替えることなく、ほぼそのまま収録したものと思われる。カメラ台数は少なくはないけれど、基本的には全編に渡って何のギミックもない実にシンプルな映像。途中、バック・ステージのショットなどは一切挟み込まれていないし、言ってしまえば、芸がないとも言える作品である。だが、それでも最後まで飽きさせない。この朴訥ともいえるスタイルが非常にレディオヘッドというバンドの性格を物語るものになっていると言えるのではないだろうか。
　そう、万事が万事、レディオヘッドというバンドは開けっ広げというか、嘘のない非常に無防備な状態でもって、我々オーディエンスに真正面からコミュニケートしてくれるバンドだ。そして、このパッケージは、奇しくも、そうしたレディオヘッドというバンドの本質を非常に端的に表しているのである。
　ところで、熱心なファンならもはや気付いているかもしれないが、本作の一部は既にMTVでも一部が放映されているものだ。そして、英国ではシングルとして94年9月にリリーされた「マイ・アイアン・ラング」のヴィデオ・クリップはここでの映像をそのまま使用したものである。もしかすると、このパッケージの素材となっているのは、当初は単に「マイ・アイアン・ラング」のヴィデオ・クリップだけを目的にシューティングされたものだつたのかもしれない。
　本作が収録されたのはロンドンにあるクラブ、ジ・アカトリア。ザ・フーの"ロング・　リウ゛・ロック"の中でも歌われた老舗のクラヴである。キャパは確か千七百人程度だったと記憶している。
　　　(解説より一部抜粋)