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宮本文昭の美しいオーボエを堪能できるアルバムだと思います
宮本文昭の特徴は限りなく甘くて美しい音色にあります。クラシックもジャズも自由自在に奏でる技術や音楽性は勿論ですが、オーボエの音を聴いて奏者を判別できるのも彼の音楽性が卓越していることに他なりません。ロングトーンの美しい響きは、心底感銘を覚えるほどです。

この『オマージュ・オ・ブルー』のライナー・ノーツを読みますと前田憲男がアレンジした『ジャジー・ウインド』や『ロマネスク』の発売から四半世紀経ったのを感慨深く思い起こしました。2000年に発売された『オマージュ・オ・ブルー』も同じ雰囲気を醸し出している作品だと感じました。

1曲目の「トロカデロのムッシュ・ブルー」から宮本文昭ワールドに入りこみます。上品ですし、知性が感じられ、ジャンルを越えた音楽の美しさが表出しています。

「17:30のマジック」と「道化師 le clown」は、バイオリニストの中西俊博の曲で、演奏にも参加しています。中西も相当以前から好きなミュージシャンです。グラッペリのように気持ちよくスウィングし、甘い音色を響かせることにかけては日本でも有数の奏者だと考えています。宮本と中西のコラボ、とても良い演奏でした。
リラックスして美しい芳醇で魅惑的な音楽に包まれてください。

夜、聞くと最高です
宮本文昭氏のアルバムはほとんど持っていたが、これは持っていなかった。
初めて聞いてみたが、初期のJazzy WindやRomanesqueを思い出させる内容で大満足。
特に最後の竹内淳氏作曲のカフェ・オ・“ボー・デュ・ラック”は夜のジャズバー
(ショットバー）を思い起こさせる内容で最高である。