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麻里安ちゃんらしいアルバム
凄く麻里安ちゃんらしい、可愛いくて面白いアルバムです（笑
ただ、1曲1曲の尺が短く、全体でも39分弱…と、少し物足りなさも感じました。
それが星ひとつ減点。
良い曲ばかりなだけに勿体ない…。

実はすごい作家陣・・・！！
プロデュース、全作曲を今堀恒雄が手がけています。元ティポグラフィカのギタリスト、コンポーザーで、いろんな人のＣＤにも参加しているアーティストです。アニメファンにはトライガン、ガングレイヴアニメの音楽を担当した人といえばわかりやすいでしょうか？
そして作詞のほとんどは、同じく元ティポグラフィカのサックスプレーヤーで、多方面で活躍する多才なオジサン菊地成孔（６番は作曲も）。声優アイドルの１st.アルバムとは思えない顔ぶれ。演奏にはASA-CHANGの名もありました。
声もルックスもファンタジーの住人のような麻里安ちゃんを素材に、日常の中にありそうで実は無い、アコガレのシチュエーション、ロマンスを描いています。
「あたしちょっとおドジな恋する１６歳ｖ」とかまさに言い出しそーな最初２曲、後半には授業を抜け出して恋のプチ逃避行、ミッション系女子高と思われる設定などなど・・・そんなオンナノコ漫画にしか出てこねーよっ！とツッコミたくなるところだけれど、それに麻里安ちゃんがばっちりハマっちゃってる。
二人のオジサンの倒錯もちょっと伺えるカモ。
アニメ以外の方面の（音楽やら菊地氏関係やら）オタクの方々にぜひ聞いていただきたい！ということで思い切って星５つです。
かなり技の細かい仕事っぷりなのでイヤホンで聴くことをお勧めします。（とくに５！）気持ちいい音大集合ってかんじ。
好きなタイプを聞かれて、ゆー○りん、とかフランス・ギャルだとかDOOPEESのキャロラインちゃんとか（それはヤバイか（汗））言ってしまう、オンナノコ幻想を捨てられない（むしろ大好き？）あなた。聴くべし！！
麻里安ちゃんのこれ以降の曲はもっと声優アイドルらしいのになってるみたいです。まあ、それがフツウだよな・・・。

コンセプト完璧
タイトルトラック「お散歩ハウス」の名前が示す通り、
ハウスミュージック、レゲエ、ダブなどを取り入れた
完璧なＰＯＰミュージック。
中でも歌詞の言語感覚がとくに秀逸で、日本語の可能性すら
広げてしまったと言っても過言ではない。
「お散歩ハウス」「ＤＪドジ」「月曜日。あたしたちは脱出した」
などの自覚的な言葉を、無自覚的に歌い上げる山本麻里安に脱帽。
曲のクオリティに多少の幅はあるが、コンセプトが気に入れば
最高の一枚になることは間違いない。はずです。