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ビタミン足りてますか？
國府田マリ子というボーカルの力を全方向に射ちまくったという印象のあるアルバム。彼女の魅力をまんべんなく網羅しているので一つ一つの曲に役割があり、今までの集大成とも言える構成になっている。
とは言うものの、最近増えていたアレンジ路線からの脱却は賛否両論だろう。個人的には賛成だが・・・

すてきな曲もあるけど…。
國府田さんの曲を音楽的に聞こう！って人は少数なのかもしれませんが。
彼女の音楽のファンである私としては、正直なんだかよくわからないアルバムでした。

めっちゃかわいい曲があったり、井上うにさんお得意の前衛的な曲があったり、ジャジーな曲があったり、シンセサウンドな曲が出てきたり、バンドサウンドのもあったり…
よくいえばバラエティー豊かってことなんでしょうけど、ちょっとまとまりがなさすぎる感を受けました。

その割に１曲１曲のアレンジにはそんなに凝ってるように聞こえないのも残念です。

サウンドにこだわるよりも、もう少し彼女の声を活かすようなアレンジをしてほしかったですね。

とはいえ、井上うにさんと中村修司さんの独壇場になってしまった前作の「メトロノーム」よりはよっぽどおもしろいです。
特にナチュラルハイの大嶽香子さんと、シンガーソングライターのイズミカワソラさんを起用したのは大成功だと思います。

欲を言えば、もっともっといろんなアーティストの方を起用して欲しいですね。
ちょっとやそっとじゃ崩れない存在感ってのを彼女の声は持ってるんですから！

もし、彼女のアルバムを何か聞きたいって方がいらっしゃいましたら、迷わず「音いろえんぴつ?十二色?」をオススメします。
様々な曲調のなかにも、「國府田マリ子の曲！」って１つの強い芯が見える名盤でした☆