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昭和の癒し
　冬木透氏は、クラシック畑出身と言うだけあって、音楽そのものにアカデミックな根深さ、普遍さを感じる。　時代は変わって「レトロ」と評されることはあっても、「古臭い」とは言われないだろう。。。
　惜しむらくは、冒頭に登場する アンヌおばさん? の声。
　どう聴いても現役時代のアンヌの声とは思えないし、かと言って 定年間近であろうアンヌ隊員が、未だにあの制服を着ているとは思えない(もし着ているとしたら、リストラの為のイヤガラセか？)。　いずれにしろ「トラック２」から聴くのであれば文句無く★５ なのだが。

40歳前後の「ウルトラの父」にお薦めします
　ウルトラ世代にとっての永遠のマドンナ、アンヌ隊員(ひし美ゆり子氏)をフィーチャーした作品です。
「ウルトラセブン(67)」以来、円谷作品の劇音楽を数多く作曲してきた冬木透氏による、いわゆる癒し系アルバムです。1935年生まれの氏は近年も精力的に「セブン1999最終章(99)」「ネオス(00)」「コスモス(01)」などを担当。2000年8月にリリースされた本アルバムでは「セブン1999」制作時に新規録音されたサントラ(高音質ステレオ録音)からの抜粋、或いはそれらにリマスタリングを施した曲を中心に構成されています。
　1曲目「アンヌのテーマ」は、氏が本アルバムのために書き下ろした完全新曲です。アンヌファンなら必聴ですが、バックに流れる彼女のポエムが少々恥ずかしいかも知れません。12、19曲目でも楽器と演奏時間を変えて収録。5曲目「モロボシ・ダンの光と影」も初出のメドレー曲です。
　さらに「帰マン(71)」「A(72)」「レオ(74)」など往年のウルトラシリーズに加えて「ミラーマン(71)」「ファイヤーマン(73)」関連の曲もメドレーで新録。いずれも楽器の響きが清々しく、古いモノラルのサントラしか聴いたことのない我々ファンにとっては、嬉しくて貴重なコレクションとなります。
　付属の24Pブックレットは、昭和40年代の彼女の写真がてんこ盛りの「隊員服を脱いだアンヌの休暇」というイメージ。残念ながら「ウルトラの乳」は登場しません。彼女と冬木氏、セブン時代の特撮助監督、田口成光氏らによる対談も収録されています。