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こんな日本狂詩曲もあった。
日本初録音版にして、伊福部先生曰く「一番気に入っている録音」という事で楽しみにして
いたのですが、聴いてみてまず感じたのは、当初予想していたよりバーバリックな仕上げ
ではなく、テンポも（特に２楽章）思いのほかゆっくりでしたね。

打楽器群の響きも、思っていたよりはずっと抑え目でした。
（録音状況や編成の関係もあったのでしょうか？）

ただ、今までのどの録音版よりも各楽器（特にピアノ、ハープ、木管類等）の音色が鮮明に
響いてきました。

誤解を招くかもしれませんが、日本民族版「ファンタジア」と言ってもよい独特の華麗さすら
ありますね。こんなにも多彩にしてきらびやかなイメージでこの曲が響いてきたのも初めて
です。

いや、聴いてみて良かった。 伊福部音楽、まだまだ奥が深いです。