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感動したけど、マヤはどこへ？
物語は救援の光を集め終わった所からラストまで一気に進んでいきます。
救援の光を集め終わってからといっても話は相当なボリュームがありますから、やはり端折られた部分や、登場せず名前だけになってしまったキャラもいますが…

位置づけ的には前回ドラマCDの後の話になりますが、前後編モノとは違い独立したものになっています。
メインキャラの一員であるクリスとハレンも登場せず、マヤにいたってはカリンツにさえ忘れられていて悲しい。
ゲームの物語をそのままなぞっただけでなく、追加されたエピソードもあってカリンツとオルハの会話、セリナを"紅の風"に紹介する場面など聞き所は沢山あります。

前回のドラマCDの時もそうですが、脚本を書いた人が上手いんだと思います。
初めて出会ったセリナとカリンツが打ち解けていく様子も自然だし復讐の為に全てを犠牲にしたアグレイアンもやっぱりカリンツと一緒にいた頃が一番幸せだったんだろうと思えるし。

「いつも一緒だよ…」
ＰＳ２『マグナカルタ』とは人間とヤソンと呼ばれる先住民との、愛と憎しみの物語。このＣＤはそのゲームの終盤をドラマＣＤ化したものです。
ゲーム原作ではヒロイン・リースの死、しかもラストで主人公・カリンツとリースの妹・セリナが良い雰囲気で終わり、やるせない思いだったプレイヤーも多いはず（私もその一人）。しかし、このＣＤではカリンツとリースの絆がより強く表れているように思えました。復讐のみに囚われていたカリンツは、リースと出会うことにより、生きる希望を見出していきます。
最後の「自分のために生きる。君を胸に抱きながら…」という台詞には泣かされました。
でも、やっぱりヒロインが死んじゃうのは哀しすぎるので星４つ。