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???青い血の人々と赤い血の人類、世界と隔絶され12年のギャップが生まれた東京。はたしてその世界を分かち、つなげるものは何か。ふんだんに使われていく音楽用語、SF的な冒険心から、壮大な神話を描いた『ラーゼフォン』。そのあまりに複雑で混乱した世界は、多くの人を難解なパズルに導いた。本作はそのパズルを丸ごと体験できる全部入りのDVD-BOXだ。さらに傑作と名高い劇場版『ラーゼフォン 多元変奏曲』まで収録。テレビシリーズのパズルのピースを大胆に組み換え、なんと時空を超えたラブストーリーに解釈したという、本作はまさしく一見の価値ありだ。なんとHD-DVDのツインフォーマットというのも意欲的でうれしいばかり。（志田英邦）

間違いなくエヴァ似ですよ？
友人『このアニメ、エヴァっぽいけどオススメだよ』
私（・・・ヒット作の二番煎じねぇ、まぁそこまで言うなら観てみますか）
最初はこんな感じ、ぶっちゃけ大して期待もせず、何となく観始めました

・・・さて、ラーゼフォン登場・・・・・うーん
正直、メカデザはあまり私の好みではありません
宗教的雰囲気に満ちた世界観、ストーリー展開・・・
シンジ、レイ、アスカ、ミサト、カヲル、ゲンドウ・・・etcetc
出てくるキャラの立ち位置が、あまりにもエヴァに似通っている・・・
友人コメからの先入観は、この時点で偏見へと変わっています
その為、いわゆるメカモノとは一風変わった独特な敵メカすらも
すべてどこか使徒的に感じられてしまいます

それでもキャラ絵が好きな絵柄でしたので、
そのまま何となく、一話、また一話と進んでいきました
で、全話見終わった私の感想はというと・・・・

『本っ当ーーーーーーーに面白かった！！！！！』

遥をはじめ、本作には魅力的なキャラクター達が目白押しです
彼らの織り成す人間模様は、時に切なく、時に・・・やはり切ない
特に感動的なのは、第19楽章【ブルーフレンド】でしょうか
ある意味お約束の展開で、オチが途中で見えてきますが
それでもやっぱり泣けてしまう・・・切ない・・・

そして、観る側の求めるモノをストレートに与えてくれる感動のラスト
溜めに溜めていたものが一気に開放される感じ
この作品の根幹を成す、綾人と遥の関係・遥の一途な恋の行方が
世界の調律というテーマと共に、実にキレイにまとめられています

要は早くやったもの勝ちなので、世界観が似るのは仕方ないでしょう
ですが、キャラの立ち位置があまりにもエヴァとかぶっています
それが邪魔をして、序盤は常に違和感が付きまうかもしれません
しかし、物語が進むにつれ、そんな憑き物は徐々に忘却の彼方へ
作品を観終わったときにはもう、どうでもよくなっているはず

・・・ほんと、何度観ても泣けます
本作を薦めてくれた友人には、心からの感謝を伝えておきました

一見での理解は不可能
とにかく見る人を選びます
基本ストーリーは結構面白い試みをしているんですが
構成・脚本・演出に相当無理があるため(はっきり言えば破綻しとります)
各種設定資料や自己での脳内補完は必須です
そこまでできれば面白さが解るとは思いますが、正直そこまでやれる人がどれ程いるのか甚だ疑問だったりします・・・



一番！！！！！！！！！！
MF文庫のラノベの方を先に読んで、後から原作のアニメを観たんですが実に驚きました。
「ラーゼフォン」はここ数年のアニメのなかでは群を抜いて面白いです。
大人の鑑賞にも堪えられるものだと思います。
ユニークなストーリー、個性的なキャラクター、綺麗な描画、高水準な音楽、全てにおいて一級品じゃないですか。地球を侵略するムー、青い血を流すムーリアンの存在、絶対障壁の内側と外側とで時間の流れる速度が違うトウキョウジュピターというアイディアも素晴らしい。もっと感想を言うと、おそらくラーゼフォンファンの間でもっとも人気があるストーリーと思われる第１９楽章ブルーフレンドは古典的な悲劇の形をとってはいますが、やっぱり我慢できずに感情が昂ぶってしまいます。あれで泣かないやつは男じゃねぇと思いました。
ラーゼフォンは滅茶苦茶面白いです。本当に滅茶苦茶滅茶苦茶滅茶苦茶面白いです。